隠居の身だから、アメリカ政治の実情については疎い。インターネットが発達したおかげで、克明な資料は誰にでも読めるのだが、面倒くさい。それでもオバマについてある程度わかる。いえることは:
- 彼はIQが高い。そして公平さを大切にしている。スピーチを聞けばすぐわかる。また自分の立場だけを主張をする人間とバカは嫌いだとも明言している。
- 彼は人種差別が嫌いだ。何度もそれを言っているし、その信念は生い立ちからあきらかである。スピーチでも繰り返して「(人種とか立場の違いを超えての)アメリカの統合」を訴えている。
こういう人物が、朝鮮半島の日本の歴史を把握した上で、拉致問題に関するニッポンの「主張」を聞けばどういう反応を示すのか、これまた明らかだろう。その意味でNHKの「危惧」は正鵠を射ているとも言えるが、あまりにも次元が低い報道ぶりであった。はっきり言って、とてもかっこ悪かった。
米国の対日政策がどう変わるか、これは見てみないとわからない。どの大統領も当初のマスコミ評価と実績は大きく異なった。ただ、ノーソン的ナショナリズムで国民を洗脳しようとするNHKや「つい本音が出てしまった」差別発言を繰り返す日本のイナカ出身の政治家は、確実にオバマに嫌われる。これは確かだ。
5 件のコメント:
救う会がオバマ氏を味方につけるにはやはりやり方でしょう。オバマ氏はいわゆる奴隷としてつれてこられた人たちとは違いますけれども、理不尽な形で知らない国に連れて行かれた人々に対して共感させられるかどうかによると思います。
昔から言われていることですが、あの問題を解決するにはとにかく人権問題を切り口にせよと言われています。こちらの方向からきっちり攻めていけば米国はこちらの味方につけることは可能だと思います。
特にブッシュ氏がやめる寸前にテロ国家解除したことが、民主党オバマ氏が勝ったことにより好機にすらなると思います。
民主党は伝統的に経済では貿易実利主義、外交では中国重視ですから、お金にならない人権問題とやらは、どうなんでしょうね。
駄目ですか?
一応、表の顔はリベラルなので。まあ、どっちにしても今は人の家の心配をする余裕はないでしょうから、自分でコメントつけておいて何なんですが、確かに難しいですね。
しかも北朝鮮と絡んで儲かるネタはないですからね。石油あって揉め事おこせば、お金引き出せる可能性がある中東と違って、絡めば絡むほど損をしますし。
散人さんの意見に賛成です。オバマは原則直接対話主義です(民主党も)から、6カ国協議の枠組みは形骸化するでしょう。しかも、拉致問題は、これまで放置していた日本側の問題もあり、北朝鮮と日本の個別問題とされる恐れがあります。リップサービスはするでしょうが、あくまでも日本は日本で独自にやるしかないでしょう。ブッシュもそういう対応でした。オバマで好転する状況には見えません。
そうですね、みんな拉致問題は戦争までする値打ちがあるとは思ってない。建前では一応同情はしますが、あまりしつこくすると「あんたたちは昔もっとひどいことをしたじゃないの」となる。「建前論で総論同意を取り付けた上で各論でごり押しする」というやり方は、日本国内では農水族がナイーブな国民をだまして成功を収めたとはいえ、現実的な世界では通用しないのです。
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